eny 山形県地球温暖化防止活動推進センター NPO法人環境ネットやまがた

ガソリンスタンド(ベンゼン)による不安

こんにちは。宜しくお願い致します。

海外ではガソリンスタンドの周辺何百メートルに住む小児に急性白血病のリスクが高い、ということが記事として記載してありました。
日本では、このような可能性などの心配はあるのでしょうか?

我が家は、自宅の真裏にガソリンスタンドがあり、小さい子供もいて心配です。


宜しくご回答お願い致します。

RE: ガソリンスタンド(ベンゼン)による不安

掲示板をご利用いただき、有難うございます。
ご質問の件について、
県内外の環境カウンセラーで、
この方面について専門的なアドバイスができる方に
コンタクトを取ってみます。
回答まで、しばらくお待ち下さい。

ご質問への回答

環境省で発行している化学物質ファクトシート

http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.html

によれば、

■ベンゼンは常温で揮発性の高い物質であり、また、発がん性(白血病を引き起こす)もありますので注意が必要です。
■ガソリン中には数%のベンゼンが含まれていましたが、現在は低ベンゼン化が進められ、大気汚染防止法の改正に伴い、自動車用ガソリンのベンゼンの許容濃度は、2000年1月より1%以下(体積比)に規制されています。
■国内の一般環境における大気中のベンゼンの平均濃度は、1997年の0.003mg/m3から2004年には0.0016mg/m3と下がっていますが、まれに大気環境基準である0.003mg/m3を超える濃度が検出されています。
■大気環境基準は、「生涯にわたって、その値のベンゼンを取り込んだ場合に、取り込まなかった場合と比べて、10万人に1人の割合でがんを発症する人が増える水準」として設定されたものです。

 以上の情報から、ガソリン中のベンゼン濃度の規制が厳しくなって、大気中のベンゼン濃度も大幅に減少していること、都会で交通量の多い道路沿いなどの一部の地域を除いては、一般環境中で環境基準を超えることはまれであり、今後も減少傾向にあることなどの事実はご理解いただけるものと思います。
 しかし、あなたのご自宅がガソリンスタンドのすぐそばに立地していることから、ご自宅周辺の大気環境中のベンゼン濃度が、環境基準を下回っているという保障は残念ながらありません。
 一般的には、ガソリンスタンドにおいて、高濃度のベンゼンが発生する機会は、ガソリンの給油中、ローリーから地下タンクへの給油中などが考えられますが、風向きや距離、頻度によって、ご自宅周辺での濃度は大幅に変動します。しかし、基準値は年間平均値で設定されていますので、一時的にそれを超えたとしても平均値としては基準値を上回る恐れは少ないものと思われます。
 正確な環境リスクを知りたいのであれば、ご自宅周辺のベンゼン平均濃度を実測するしかありません。この場合、費用(恐らく数万円)がかかるので、ガソリンスタンド側とご相談されることをお勧めします。ひょっとするとガソリンスタンド側(業界団体等も含めて)が、周辺地域などで実測したデータなどを持っている可能性もあります。なお、もし、実測することをご希望であれば、県内の分析機関をご紹介いたします。
 
<回答者>
環境カウンセラー(環境省)・化学物質アドバイザー(環境省)・技術士(環境部門)
河合直樹

<参照リンク> 化学物質ファクトシート 2005年度版 (環境省)